体温の高い動物肉の脂は腸壁にヘドロ状にこびり付き乾癬を悪化させる

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動物性タンパク質には栄養学的に理想的なものが多く、胃腸が健康な場合、小腸でアミノ酸に分解し吸収されます。ただし問題になるのは摂取のし過ぎで、腸内で分解吸収しきれずに未消化の状態で腸壁に付着し、腐敗が進んで毒素を排出してしまいます。これが尋常性乾癬を悪化させる毒素を生み出す原因物質となります。主な毒素は活性酸素、アンモニア、ヒスタミン、メタン、インドールなどの化学物質で毒素を無害化するために腸内で大量の酵素が消費されます。

動物性タンパク質の過剰摂取はアミノ酸への分解、毒素の無害化、取り込んだアミノ酸の分解、酸性になった血液の浄化、体外への排出など様々な工程を経ていきますが、いずれの工程でも酵素を消費してしまいます。肉食中心の食生活は、当然、食物繊維が不足するので腸内環境は一気に悪化してしまいます。

動物の肉が問題視されていますが、魚由来の動物性タンパク質でも過剰摂取すれば、理論的には同じ問題が発生します。つまり食物繊維が不足することが便秘や滞留便の原因となり、腸内環境悪化の悪循環を生み出してしまうからです。

牛、豚、鳥の体温は人間よりも高くなっており、その油を人間が摂取するとベタベタとした状態になり凝固してしまいます。少しの量であればベタつきがあっても体内の浄化作用で徐々に綺麗になっていきますが、大量に摂取してしまうと血液中の脂肪分が増えるのでドロドロになってしまいます。逆に魚は人間よりも圧倒的に体温が低いので、人間の腸内では魚の油は液体として存在します。この魚由来の油を摂取し血液中に溶け込むことでドロドロになった血液をサラサラに変えてくれます。このことから、乾癬患者の動物性タンパク質の摂取方法は肉よりも魚で摂取することが基本です。

赤身魚を食べる時の注意点

赤身魚は白身魚に比べて鮮度が重要となります、その理由は赤身のほうが酸化しやすい性質があるからです。赤身が酸化しやすいのは身の赤さの素になる成分である「ミオグロビン」を多く含むからです。ミオグロビンは人間でいうところのヘモグロビンと同じように酸素を蓄えることができ、鉄分を多く含んでいます。

マグロなどの回遊魚はものすごいスピードで泳ぎ続ける必要があるので、筋肉に大量に酸素を供給し続けるためにミオグロビンが豊富に含まれています。ミオグロビンそのものが有害というわけではなく、このミオグロビンが酸化しやすい性質であり、切り身にするとすぐに酸化してしまうわけです。

しかしDHAやEPAといった抗酸化物質や酵素は赤身魚に多く含まれているので、赤身魚は積極的に摂取したい食べ物の一つです。酸化しやすいというデメリットをカバーするために赤身魚は出来るだけ新鮮なうちに摂取するのが望ましいのです。(乾癬患者にとって、一番安全なのは、白身魚を食べることですが・・・)

カツオも赤身魚ですが、カツオのたたきは表面を炙ることで中は火が通っていない状態で食べることになります。これは表面だけを炙ることで中の酸化を防いぎ鮮度を保つ調理法です。このように少しの工夫をすることで赤身魚は良質な食材になります。注意すべきは魚と言えども動物性タンパク質なので摂取のし過ぎは良くありませんし、近年ではマグロなどの回遊魚に水銀などの有毒物質が蓄積されているとの報告もあり、それらを多量に摂取することで別の健康被害に繋がることが懸念されている点です。